プレスリリース

イセ食品が東京大学農学生命科学研究科附属牧場と
共同研究契約を締結

2018年2月1日
イセ食品株式会社
東京大学大学院農学生命科学研究科附属牧場

 イセ食品株式会社と東京大学大学院農学生命科学研究科附属牧場(以下、附属牧場とする)は、採卵鶏の生産性と鶏卵の品質向上を目指し、次世代養鶏技術の開発に関する共同研究契約を締結しました。附属牧場に試験鶏舎を設置し、安全性や機能性を高めた鶏卵生産技術の開発につなげると同時に、飼養環境が鶏のストレスレベルに及ぼす影響についても研究していきます。

 日本において平均一日一個食され、生で口にされることも多い鶏卵については安心・安全に加え、特定の栄養成分を高めた健康食品としての需要も高まっている状況です。また近年、世界的に畜産動物のストレスに配慮した飼養管理の必要性が議論され、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの選手村などで提供される食材の調達基準にストレスを与えない飼養管理を認証の条件とするJGAPが採用されるなど注目を集めています。

 本共同研究は2018年2月から3年間実施され、ケージシステムの異なる小部屋に分けた試験鶏舎での研究などを通じて主に以下のテーマを進めます。

・飼育環境によるストレス、卵の安全性や成分に及ぼす影響の評価

・アスリートや妊婦など特定の栄養成分接種を必要とする人向けの特殊卵の開発

・飼料と鶏糞臭気の関係を解明し、臭気を低減させる新たな飼料サプリメントの開発

 イセ食品は創業100年の歴史で培った技術に基づき、卵を産む採卵鶏の親鳥(種鶏)から自社で飼養し、飼料や水、空気をはじめあらゆる環境を徹底的に衛生管理。産まれた卵は、自動採卵・洗浄消毒・パッキング設備により、鶏の体や糞、人の手に汚染されること無く、産卵日に製品出荷できます。種鶏から出荷まで一貫管理するイセ・インテグレーションシステムによって、1) 雛から産卵期を通じて抗生物質を一切使わない2) 産卵鶏、種鶏、飼料まで追跡可能3) 内部および卵殻の病原菌の数を極限まで低減した、世界最高水準の安全・安心な卵を提供しております。さらなる安全・安心な卵の提供を目指して、生理学的アプローチによりストレスと卵の生産性・品質の関係性を解明するために、附属牧場と共同研究を行うことになりました。

 附属牧場長である桑原教授は、自由行動下の動物から小型計測器により取得した心電図記録を心拍変動解析と呼ばれる手法で解析し、自律神経活動やストレスを評価した研究実績を豊富に所有しておられる、本領域に関する日本を代表する研究者です。

 また、大学機関の獣医、畜産教育においては現在、研究農場や鶏舎設備が不足し、鶏に触れる教育を行うことが非常に難しい環境にあります。研究鶏舎と合わせて学生実習用の鶏舎の建設費用を負担し、また採卵鶏、飼料を無償提供することとしました。この施設は、東京大学の学生のみならず、附属牧場で実習を受ける多くの大学、専門学校の学生実習に役立てられます。

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